老化
さて、ここからは具体的な老化に関する話しをしていきたい。
そもそも、人はなぜ老化してしまうのか?
それは人体を構成している細胞が加齢により劣化していくことに他ならない。
人間の身体は細胞で出来ているのだが、
人の細胞は最初は1個だけだった、お母さんの卵子であり、卵子は細胞一つ。
そこから、猛烈なスピードで細胞分裂を繰り返して受精卵は人になる。最終的に、ひとは約60兆個の細胞で構成される。
細胞は50回ほど分裂することになる。
20歳くらいで身体は出来上がり成長(分裂)は止まる(身長が止まる)。ただ、怪我して身体が損傷すると、修復するために、また分裂する。
加齢により細胞分裂のスピードは遅くなる、新陳代謝が低下して筋肉痛が2日後に来たり、前日の酒が抜けなかったり、怪我が治りにくい現象だったり。
細胞分裂が止まる、つまりそれは生涯寿命を迎えるということ。
例外的に加齢しても細胞分裂を活発に繰り返すものもある。これが「癌細胞」であり、正常な細胞を侵していく。
人生は短い
能動的に寿命を設定するなんて、変に思うかもしれない。
人は、いつでもできることは、先延ばしにしてしまう。今日の健康が永遠に続くと錯覚しているからだ。
先延ばしすることで、退屈な時間を積み重ね、新しい情熱も、思いつきもなく、新しい挑戦もせずただ漫然と時が経つ。
今日も、明日も、残りの人生も、同じ日々の繰り返し。
そうやって、人は、やがて死んでしまうのだ。
そして、人々から忘れさられてしまうだろう。
あの時、こうしておけば良かったと気付いたときは遅いのだ。
今やらなければ。
人生は短い。
健康寿命
活動的な人生を70歳までと過程すると、いま30歳の人は、あと40年だから14,600日ということになる。
40歳なら10,950日
50歳なら7,300日
よく、癌で余命宣告された人が、死を意識することで、残りの日々を充実して過ごして生きる話しを聞く。
どじつき
http://www.inter-pro.ne.jp/~ina/image/menu.html
でも、人は別に癌にならなくても生まれた瞬間に遺伝子から余命宣告されているのである。
別の言葉で表現すると、それは「寿命(生涯寿命)」と呼ばれている。
この論文では生涯寿命ではなく、健康寿命を自ら能動的に設定することで、日々を充実して過ごすことを提案するものである。
現在価値は変動相場制
前途したように人間の生存期間に絶対限界があることを考えると、これはつまり、あなたは生まれた瞬間に決まった有限の日数(人生)を神から与えられていることであり、
具体的には、
122歳x 365日 = 44,530 日
人はこれ以上は生きられない。
では、あなた自身は何歳まで生きるか?
真剣に考えたことがあるだろうか?
真剣に。
あなたは一年一年を過ごして生きていく訳だが、同じ1年でも122歳での1年の価値と、20歳での一年の価値は異なり、後者の方が活動的で価値が高いことは明らかである。
つまり人生における現在価値は、為替レートのように変動するのである。
人生の最長不倒
この論文を進めるにあたり、皆さんと共有したい事実がある。
それは人生の最長不倒。
1番長生きしたのはフランス人女性で122歳で(1997年逝去 ジャンヌ カルマンさん)人類が誕生してから、この人より長生きした人はいない。
一方、日本人の平均寿命は1947年に50代だったのに2020年に男81.41歳、女87.45歳と顕著な伸びを示している。
このデータが示唆する点は、平均寿命と本当の寿命はリンクしていないということである。
逆に人生で活動的な期間を長くすることは出来そうでもある。
不死は難しそうだが、不老は可能性を秘めているのである。
不老不死
コロナの登場によって我々の暮らしは大きく変貌した。やはり価値の優先順位が入れ替わった事が大きい。コロナ前、BCではお金が最も価値の高いモノという認識だったが、コロナ後、ACでは命に変わったのだ。
命なんて大袈裟な表現かも知れないが、要は健康だ。ACでは健康が最も価値の高いモノになった。
健康はお金で買えない。
いくら有名人や国会議員であっても、どんな資産家でいくらお金があっても、病院に行って健康は買えない。
如何に健康に生きるか?
この論文ではその方法について語っていきたい。
BC: Before COVID-19
AC: After COVID-19